ニキビ跡のタイプ別原因とケア方法

ニキビが治ったと思ったら、その跡が残ってしまい、なかなか治らないということはありませんか。ニキビ跡というのは、ニキビが治った後に残る傷や炎症、色素沈着によるシミのようなものです。

ニキビ跡といっても、いろいろな種類があります。それぞれのタイプによって、対処方法も異なりますので、正しく理解することが大切です。

ニキビ跡のケアとして、気を付けたいことや、ニキビ後ケアに役立つアイテムの紹介をしています。

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1.ニキビ跡の種類

ニキビ跡というのは、ニキビが治った後に残ってしまった跡のことをいいます。それには、次にあげるようなタイプがあります。

赤みが残っているニキビ跡

ニキビが治った後に、赤みだけが残っている状態です。ニキビが炎症を起こすと、その周りでは毛細血管が発達し、傷ついた組織を修復しようとします。この毛細血管のために、皮膚が赤くなったように見えます。

ニキビが治った後も、この毛細血管の血流が増加したままになっていて、しかもニキビのために薄くなってしまった皮膚のために、通常よりも赤みが目立ってしまうんです。

紫や茶色に色素沈着したニキビ跡

ニキビが治った後に、紫や茶色のシミのような状態になることがあります。紫色のニキビ跡は、毛細血管からの血液がしみだしている状態です。一方、茶色のシミのようになっているニキビ跡は、メラニン色素による色素沈着が原因です。

メラニン色素というと、紫外線を思い浮かべる人が多いと思います。しかし、お肌のメラニンは紫外線の刺激だけで作られるものではありません。

【コラム】メラニン色素とニキビの炎症

メラニンは、紫外線の他にも、炎症や化学物質、物理的な刺激から、お肌を守るためにも作られるんです。ですから、ニキビの炎症によっても、メラニン色素が生成されることがあります。メラニン色素は、通常であれば、肌の生まれ変わりサイクルにのって、自然と排出されます。しかし、お肌のターンオーバー機能が低下している人の場合、うまく排出されずに肌内部に残ってしまうことがあります。これが、色素沈着です。

クレーター状の凸凹ニキビ跡

ニキビ跡の中でもやっかいなのが、このクレーター状の凸凹タイプです。これは、ニキビの炎症が深く真皮層にまで及んでしまうことが原因で起こっています。

ニキビのような炎症が起こると、そのダメージで皮膚組織のコラーゲンが破壊されることがあります。コラーゲンは、一度破壊されると、新しい皮膚細胞の生成が困難になります。そのため、ニキビが治った後も、皮膚組織が回復できずに、クレーターのように凹凸になってのしまうのです。

しこりになっているニキビ跡

さらに重度のニキビの場合、ニキビが治った後が硬く盛り上がりしこりになってしまうことがあります。または、ミミズ腫れのようにケロイド状になる人もいます。このタイプのニキビ跡は、肌の深部にまで炎症が進すんでしまった結果起こります。皮膚の修復の際に、皮膚が硬化してしまった状態です。

2.ニキビ後ケア~スキンケア

ニキビ後のケアとして大切なことは、ニキビ跡をケアするための生活習慣とスキンケアがポイントになります。ニキビ跡を目立たなくする工夫と、ニキビを再発しないようにします。

ニキビ後ケアとしてのスキンケアで気を付けたいことは次のようなことがあります。

ニキビ後の保湿ケア

ニキビ後ケアとして、まず大切なのは保湿です。肌は乾燥するとバリア機能が下がり、敏感な状態になります。それでなくても、ニキビ後のお肌は刺激に弱い状態です。

ニキビ後のケアは、ていねいに保湿を行い、できるだけ早くお肌を正常な状態に近づけましょう。また、ニキビの再発を防ぐためにも、お肌を清潔に保つことと保湿を行うことが重要です。保湿ケアに使うアイテムは、なるべくニキビ専用のものを使うようにします。医薬部外品であれば、なお安心です。

紫外線対策

ニキビ跡に紫外線はよくありません。紫外線の刺激は、ニキビ跡の回復を遅らせてしまいます。色素沈着しているニキビ跡も、紫外線を浴びることでさらにメラニンが生成されてしまいます。

紫外線対策としては、日焼け止めクリームを使ったり、日傘や帽子、サングラスなどでUVカットを行うようにします。ただし、ニキビ後はお肌が敏感になっていますので、日焼け止めクリームを使用する際には、なるべく敏感肌に対応しているものを選ぶようにしましょう。

ピーリング

ピーリングは、お肌の古い角質を落とし、ターンオーバーの正常化を促してくれます。そのため、ニキビ跡ケアには効果的だといえます。また、ニキビの原因となる毛穴詰まりも取り除くことができるので、ニキビの再発防止にもなります。

ただし、ピーリングは、お肌にとっては刺激や負担になるものです。早くニキビ跡を治したいからと言って、あまり頻繁にピーリングを行うと、逆効果になることもあります。

3.ニキビ後ケア~生活習慣

次にニキビ後ケアとして、生活習慣で気を付けたいことを確認しておきましょう。

栄養バランスの良い食生活

ニキビ跡のケアには、栄養バランスの良い食事が大切です。

ニキビ跡ケアのために摂りたい栄養素

ニキビ跡をケアするという観点からは、新陳代謝を良くする作用のある栄養素を積極的に摂取しましょう。陳新代謝を促進するものとしては、ビタミンA、B6、たんぱく質、ビタミンC、鉄分などがあげられます。

ビタミンA

ホウレンソウやニンジンなどの緑黄色野菜に多く含まれます。皮膚の代謝を良くしてくれる作用があります。

ビタミンB6

まぐろやレバーに豊富に含まれています。ビタミンB6は、皮脂量のコントロールもサポートしてくれますのでニキビ再発防止にも効果的です。

たんぱく質

皮膚や筋肉を作るのはたんぱく質です。良質なたんぱく質を取ることは、お肌の新陳代謝に欠かせません。肉や魚、卵、乳製品、納豆や大豆製品に多く含まれています。

ビタミンC

お肌を作るコラーゲンを生成するときに必要とされるビタミンです。たんぱく質と同時に摂ることで、効率的にコラーゲンを作ることができます。ビタミンCは、柑橘類やなどの果物や野菜に多く含まれています。

鉄分

コラーゲンを作る際には、鉄分も必要とされます。また、鉄分は血液を構成する重要な要素です。新陳代謝をよくするためには、血流促進も大切ですので、その意味でも鉄分は積極的に摂りたい栄養素です。鉄分を多く含む食品には、ホウレンソウやレバーなどがあります。

ニキビの再発防止のために摂りたい栄養素

ニキビの再発防止のためには、皮脂の過剰分泌を抑制してくれる栄養素を摂りましょう。ビタミンB群には、皮脂量をコントロールしてくれる作用があります。ビタミンB群は、野菜や肉類、大豆など、幅広い食品に含まれます。これらをまんべんなく摂取することがおすすめです。

ニキビ後ケアに良くないもの

ニキビに良くないとされるのは、動物性脂肪と糖分です。脂肪や糖分は皮脂腺を刺激し、皮脂の分泌を活発化させてしまいます。ですから、なるべくこれらのものを摂りすぎないようにすることが必要です。

また、コーヒーなどに含まれるカフェインは、皮脂量をコントロールしてくれるビタミンB群の吸収を妨げてしまいます。コーヒーの香りには、リラックス効果もありますが、飲み過ぎには注意したいですね。

質の良い睡眠をとる

私たちの肌細胞は、夜眠っている間に修復、生成されます。よく言われる「お肌のゴールデンタイム」とは、午後10時から午前2時ぐらいの時間帯を指しています。つまり、この時間に質の良い睡眠をとることが、お肌にとってはベストだといわれます。

とはいえ、現代の生活スタイルで、午後10時に就寝するのは難しいという人もいるでしょう。そのような場合は、できるだけ早く寝るようにしたいですね。

また、最近の研究では、眠りに落ちてから3時間後に細胞生成が活発になるという研究結果も報告されています。ですから、時間にかかわらず、熟睡することがより大切であるといえるかもしれません。睡眠時間にこだわるよりも、きちんと熟睡して質の良い睡眠をとるようにこころがけましょう。

ストレスをためすぎない

人はストレスを感じると、ホルモンバランスが乱れてしまいます。そのため、皮脂量のコントロールが困難になったり、老廃物の排出がとどこおったりします。

また、ストレスは、自律神経にも影響します。お肌のターンオーバーにかかわっているのは自律神経の中でも「副交感神経」と呼ばれるものです。この副交感神経は、リラックスしたときに優位に働きますので、ストレスなどの緊張状態をなるべく避けることが、結果的にニキビ跡ケアを早めてくれるといえます。

血流をよくする

身体の新陳代謝をよくするには、血流をよくすることも心がけたいですね。体の皮膚を作るために必要な栄養素は血液に乗って運ばれます。つまり、血行が良くない人は、肌細胞を作るための栄養素がきちんと運ばれなくなります。新しい肌細胞を作り、古い角質を排出することがニキビ跡のケアにつながります。

ですから、血行をよくして、必要な栄養が体のすみずみにいきわたるようにしましょう。血行をよくするためには、半身浴したり、マッサージなどが効果的です。

適度な運動

適度な運動は、血行をよくして体の老廃物の排出をスムーズにしてくれます。運動には、リラックス効果もありますので、ストレスのためすぎを防止にも役立ってくれますね。急に激しい運動をする必要はありませんが、ウォーキングやストレッチなどの軽い運動を毎日の生活に取り入れてみましょう。

4.タイプ別のニキビ跡ケア方法

上記で紹介した、ニキビ跡ケアの方法は、すべてのタイプに共通しておすすめできる方法です。ここからは、ニキビ跡のタイプ別におすすめなケア方法について述べていきます。ニキビ跡をケアしたいというとき、タイプ別に方法を確認しておくことも必要です。

赤みが残るニキビ跡のケア方法

ニキビ後に赤みが残っている人は、ビタミンC誘導体配合のスキンケアコスメを使ってみましょう。ビタミンCでニキビケアを行うと同時に保湿ケアも大切ですので、セラミドやヒアルロン酸配合のものを選ぶようにします。

色素沈着タイプのニキビ跡のケア方法

色素沈着を起こしているタイプのニキビ跡にも保湿成分やビタミンC誘導体が効果的です。さらに、色素沈着を起こしている角質をより早く排出するためには、ピーリングも効果的です。

ただし、ピーリングは、お肌への負担も大きいので、あまり頻繁に行うのは控えましょう。ピーリング後は、きちんと保湿ケアを行うことも大切です。

クレーター、しこりニキビ跡のケア方法

クレータ上に凸凹になっているニキビ跡や、しこりになって硬化しているニキビ跡は、セルフケアだけでケアするのは困難です。ですから、皮膚科での治療がおすすめです。皮膚科での治療方法としては、ケミカルピーリングやレーザー治療、フォトフェイシャルなどがあります。

効果の大きなピーリング剤を使い、肌のターンオーバーを回復し新しい肌細胞を作ることを目指したり、レーザーや光を当ててニキビ跡を治療するという方法が主流になります。

ニキビ跡には適切なケアを

ニキビ跡のケアとして、タイプ別にやっておきたいことをまとめてみました。

ニキビ跡ができてしまってあきらめていた人も、この記事を参考に、自分のニキビ跡タイプに合った方法を試してみてください。

また、ニキビ跡は時間がたてばたつほどケアしにくくなりますので、できるだけ早くお手入れを始めてみてくださいね。